「ほれ。これ食え」


宮先はお粥が入った茶碗を差し出す。


「食い終わったら薬飲めよ」

『うん…』


私はお粥を一口食べる。

龍が作ったお粥の味と同じ…。

切なくなる…。


私はお粥を素早く食べて、薬を飲む。

「食べ終わるの早いな…」

そうかな?

「茶碗、洗って来るから熱、計っとけ」

え…。

『私が洗うよ…』

「お前は病気なんだから良いし」


『分かった…』

私は渋々と熱を計る。