愛 ~②巻~

「未来~!」

『由希・・・』

由希は私に抱き付く。


「何処に泊まったの!?」

うっ・・・。

私はチラッと宮先を見る。

宮先は目を逸らす。


うぅ・・・。

『友達の家に泊まったんだよ・・・
紙にもそう書いてたでしょ?』


「うん・・・」

由希は落ち着きを取り戻したように私から離れた。


「未来」

陸が私に近づく。

『ん?なぁに?』

「明日は絶対、一旦帰って来いよ」

え・・・。


『強制?』


「強制連行だ!」

うぅ・・・。