やば。
早く支度しなきゃ。
まきちゃんを迎えに行かなきゃ。
早くまきちゃんのそばに行きたくて
朝御飯はウイダーで終了。
大好きなまきちゃんに会いたい。
俺は離れない
守るよ。
気付けばまきちゃん家の前で。
まきちゃんが家から出てきて。
眠たいのか目をこすってて、
髪が寝癖ではねてて。
可愛くて
愛しい人。
「おはよう。」
そういって手をふって走ってくる。
「おはよう。」
意識しすぎて
目が見れない。
話せない。

空翔がいる。
「あっ。」
まきちゃんも気付いたんだ。
「きっとあれは彼女と登校するんだ。
違う道から行こう。」
まきちゃん??
かなり棒読みだけど。
大丈夫か?
まきちゃんだって
信じたくないんだ。
まきちゃんはもっともっと
傷付いてるのかもしれない。
後ろから視線を感じる。
振り向くと空翔がこっちをみてる。
悲しい目で…
あんな顔みたことねー
空翔には事情があったんだな。
分かんねーけど
分かるよ。
空翔も一緒にいたいんだよな。

空翔が頭を下げた。
あやまってるのか?
いや。
頼んだって言ってるんだ。
俺は軽く手をあげ
前を向いて歩き出した。
愛しい人の後ろを。
これからも一緒にいれると思ったのに
魔の手が近付いきてるのに
気付かなかった俺がバカだった。