「誰だよ。そんなこと言った奴!」
誰からどうやって伝わった?
「誰だろー?聞かない方がいいかな。」
悠人は海外じゃん。
なんだか難しい。
「まきー!
俺と智也どっちがいい?」
「悠人…。どうしちゃったの。」
悠人本気じゃ
ないよね…
「俺は今もまきが好き。
智也は?」
もう止めてよ。
「まきちゃんのことは俺がよく分かってる。」
悠人が
バカにしたように笑う。
「そういえばもう1人いるよ。
今から呼ぼうか?
俺に教えてくれた張本人。」
訳わかんない。
「上等だよ。」
智也くんも
止めてよ…
「もう止めて!」
智也くんは
びっくりしたように
こっちを見る。
悠人は
携帯をしまった。
「まき、どったの?」
悠人が
まきに触れる。
「触んないでよ!」
まきは
悠人の手を振り払う。
「今の悠人は悠人じゃない!
智也くんも!
何があったか知らないけどもう止めようよ。」
まきの目からは
涙が流れはじめ
場の雰囲気は
静まり返る。
「こんななら悠人に会いたくなかった!」
悲しく聞こえる
まきって呼ぶ声。
「なんだか安心したな。」
まきは
訳わかんない。
「どうゆうことだよ!」
「智也とまきならやっていけるな。」
意味わかんない。
「ある奴がどうしてもくっつけたくなかったんだってー。
けど俺はそいつの意見に反対になった。」
悠人が
前みたいに
優しく笑う。
「もし何かあったら言えよまき。」
まきは
なにがなんだかわかんなくて
コクリと頷く。
「智也。もし何かしたら俺つぶすからな!」
そういいつつ、
笑顔な悠人。
「そいじゃ!また!」
悠人は
来た方向に
走って帰ってった。
「何だったんだろね。」
智也くんはボソッと
つぶやき
笑った。