帰り道。
4人で帰ってきて途中から
まきと松浦、優奈と空翔で
分かれて帰った。
優奈は
やっぱり不安で
空翔にいった。
空翔は
ずっと考えてて…
「きっと二宮は疲れてたんだよ。」
そう言った。
確かにそうかもしれない。
「もし悠人が現れたらそんときだろ?」
そうかもしれないけど
今はやっと…
「けどさ、やっとまきと松浦いい感じなのに?
別に悠人が悪い訳じゃないけど…」
本当は誰も悪くない。
そんなのわかってるけど
「好きな気持ちはしょうがない。」
好きな気持ち?
悠人がまきのこと?
「でも…」
でも何?
「決めるのは俺たちじゃない。二宮だ。」
そうだ。
まきからなにもいわれてない。
全てはまきだ。
「でもきっと大丈夫。」
大丈夫だよね。
「もし二宮と智也が運命なら何があっても大丈夫だ。」
運命…。
なにがあっても
大丈夫…。
「そうだよね。」
きっと離れない。
「ねぇ。空翔…。」
あたしの口が勝手に動く。
止まって?
「何?」
気持ちが
気持ちを伝えたい。
「あのね…」
何にでも
一生懸命な空翔。
「どった?」
どんなときも
笑顔で…
「優奈」
「俺さあ。」
一瞬心臓が
止まったような気がした。
「な、何?」
空翔の目を真っ直ぐ
見れない。
「好き。」
ん?
えー!
「山本のこと好き。」
涙が漏れてきて。
「ゆ、ゆなも好き。」
やっと言えた。
「最初、お前のこと大嫌いだった。」
今は話を
聞こ。
空翔の話を…
「だけど二宮を一生懸命支えるのを見て
見直したんだ。
一生懸命になってまきと智也を…」
まきに支えられてたんだよ?
「優奈はまきに支えられてたんだよ?」
空翔は
「けどさ、二宮も支えられてたんだよ?」
え?
「二宮と智也のおかげだな。」
まき。
まきのおかげだよ。