2年生最後の日。
校長の長い話。
みんな聞かずに
春休みがくるということで
わくわくしてる。
3年生も
卒業。
そういえば
あの日以来、田中先輩と
絡んでないっぽい。
悠人…。
チクリと胸が痛む。
ちゃんと
俺が告白出来ていれば
あんな事起こらなかったかも
しれない。
悠人とまきちゃん。
すごく仲がよかった。
もし悠人が帰ってきたら
まきちゃんたち
また復活するのかな?
もしそんな風になれば
俺の想いなんて
一生届かないかもしれない。
俺って。
誰?
てか何?
なんだか生きてる感じしないし。
―帰り道。
ずっと前は
まきちゃんと歩いた道。
このままずっと
そう思ったのも
すぐに消え去った。
俺は
過去を引きづって
まえに進めてない。
「まじそれないっしょ!」
笑い声。
前に見えたのは
空翔と山本とまきちゃん。
仲良く話してた。
もしかしたら
おれもいたかも?
「はあ。」
ため息をつく俺。
何も変わらないのに…
「あっ松浦じゃん!」
俺は
前をすぐに向く。
「あっ。あぁ。」
かみかみの俺。
「かみすぎだよ!」
そういってにこやかに笑う
まきちゃん。
「一緒帰る?」
空翔の言葉に
涙が出そうになった。
「まじ?せんきゅー。」
俺は走って
まきちゃんたちのところへ
いった。