「俺に出来ることあればなんでも言ってね!!
悠人の力になるから。」
悠人を支えてやらないとヤバい。
そう感じた。
「ありがとう。」
悠人は…。
頑張ってるから。
俺だって頑張らなきゃ。
「俺も智也もいるから」
俺がそういってると
前の方から
声が聞こえた。
甘ったるい
いかにもぶりっこって
感じの声。
「悠人ぉ!頑張ってる?」
その声に
誰もが悠人の方を向いた。
「田中だ。空翔無視しよ。」
悠人はため息をついてた。
もし俺が今の悠人なら
完璧にヤバかったかも
しんない。
「悠人ぉ!!無視しないでよー。」
きもい。
俺はそう思った。
部活の顧問も何も言わない。
言えないのだろう。
親が金持ちだからって
すぐになんでも金で解決して
親が怒ったら怖いそうだ。
「雪崎!!」
顧問が悠人にいった。
悠人は頭をぽりぽりかきながら
「はぁーい。」
なんて返事をしていった。
悠人が戻ってくると
「顧問に田中に会いに行けって言われた。」
なんか言って
だるそうに
田中先輩の方へ
走っていった。


これは悠人から聞いた話なんだけど
田中先輩から
まきと別れるように言われたらしい。
別れる気はない。
そう言うと
きれて帰ったらしい。