すると、二人の上には雨雲ができ、



「down(ダウン)!」



と大和撫子ちゃん(もういいや…)が叫ぶと、雷が落ちた。



……え?
何が起こったの?



あたしが唖然としてる間に、
二人はもう感電してたみたい。


こ、恐い……。




「ごめんねぇ、驚いたよね~!そういえばぁ、もう体調大丈夫?」


2つ結びの女の子が、聞いてくる。
あ、そういえばいつの間にか平気だ。


「だ、大丈夫です!」



「そっかぁー。じゃ、理事長室行こっか?」


大和撫子ちゃんが言った……?
ちょ、ちょっと待って!!


「な、何で知ってるの、あたしが理事長室に行くってこと!?」


「なんとなく?」


言い方かるっ!
なんとなくって…。


あたしの心を読んでんのかな…?
エ、エスパーってやつ?


「さぁて、行くかっ!」


大和撫子ちゃんがあたしの左腕、2つ結びの女の子が右腕に
それぞれの腕をまわした。


「いやっ、あのっちょっと…。」


あたしが戸惑ってるのもガン無視して、二人はぐいぐい引っ張っていく。


後ろからは、さっき感電してたらしいヤンキーがあたしのスーツケースを引いている。


いつの間に蘇生したんだろう(笑)?



でもまぁ、理事長室わからなかったし、
結果オーライってことでいっか…。