あたし達は屋上まで来た。
さくらはさっきから無言で、なんだか怒ってるみたい。
入学早々、嫌われちゃうのかな……?
せっかく仲良くなったのに……。
シュンと落ち込んでるあたしに気がついたのか、さくらは話始めた。
「ごめんな?いきなり怒っちゃって。ゆいのことじゃないからね、安心して?」
「本当に……?」
「うん!
……実はな、うちと彩子と拓は幼馴染みなんや。」
「…拓って誰??」
「あ、わかんないか!
えっと結衣の席座ってたやつ!」
「あ、あのふりょu((r」
げふんげふんっ
あの男の子ね!!」
「うん、素直に不良っていってもいいよ。笑」
なんかごめん。
さくらによると3人は昔からずっと一緒だったんだけど、ある日突然、拓って言うひとに能力(?)みたいなものが目覚めたらしい。
その時から拓さんは、今みたいに自称一匹狼(さくら伝)になってたから、友達が渋谷さんとさくらしか居なかったんだって。
だから誰にも言わない約束をしたのに、渋谷さんが気味悪がって他のひとにいっちゃったんだって。
それから渋谷さんは変わっちゃって今にいたると。
そんなことがあったんだー…。
大変だな。
「でもうちは変だと思わないで!
特別科ってちょいと近寄りがたいイメージあるけど、ほんまは皆いい奴ばっかりやからね!」
「そうなんだ……。」
ちょっとホッとした。
あたしが特別科の一員として、仲良くやっていけるかちょっと不安だった。
楽しみになってきちゃった!!