あ!
あの一番賑やかな女の子の集団に話しかけてみよっと。
そしたら一気に友達ができる♪
少しずつ、距離を縮めていくあたし 。
それにまったく気がつかない女の子たち。
よし、勇気を振り絞って!!
「……あのっ……!」
がんばれ、結衣!
あなたはできる!!
「あたし、風間結衣っていうの!
よろしくね……?」
しばらく教室に静寂が流れる。
女の子達は全員、あたしに注目している。
…そして、女の子達の中心にいる子が一番始めに口を開いた。
その子、かなりケバい。
まあ、美人なんだけど。
化粧バッチリだし、ワイシャツを第3ボタンまであけて、胸を強調してた。
「…あんた、確かこの学園の試験をトップで合格した?」
「は、はい。
確かそう…です…。」
「ふーん…。
私は、渋谷彩子。私と仲良くなりたいなら、試験を受けてもらうわ。」
「…は?」
やば、思わず出ちゃった!
あわてて口を押さえる。
すると、取り巻きの女の子たちが次々に口を開いた。
「私たちはね、彩子さまの厳しい試験を合格したのよ!」
「しかも、なにその口調!
彩子さまに失礼だわ!」

