つづいて後ろの窓が開いて、友也と茉莉が顔を出す。
「結衣ねぇ、頑張れよ!」
「ありがと。そういう友也もね。」
「ゆーちゃん、バイバイなの?」
「ごめんね~茉莉、夏休みになったら帰ってくるから!」
「ホントに?」
「うん、約束♪」
今なき泣き出しそうな茉莉と指切りげんまんをした。
「体に気をつけてな。」
「お父さんたちも、ね?」
窓が閉まりながら、エンジンがかる。なんだかウルウルしてきた。
車の中で皆が手をふってるから、あたしもふりかえした。
そしてそのまま車が発進していく。あたしは車が小さくなるまで、手を振りつづけた。
さぁてと!!
新生活スタートだね!!
…というよりまず…
「…大っきー…!!」
校門からみただけでも、かなりの高さの校舎(と思われる建物)、芝生のグラウンド、野球場、寮棟…。
こんな所で生活するの、あたし!?
…凄すぎ…。

