こんなあたしに出来るわけないじゃん!
ただでさえ人見知りだし(笑)



そんなことをボーッと考えながらも話して、いつの間にか教室についた。



するとさくらは、思い出したかの様に言った。



「ごめん、結衣!
うち、他クラスの子にわたすものあるんよよちょっと待っててくれへん?」


「全然大丈夫だよー!」


「ありがとう!」


さくらは自分のバッグから小さな紙袋を取り出して、いそいそと教室を出ていった。



なにかな?
お笑い芸人のDVDかなんか?(笑)



そう思いながら席につく。
と言ってもさくら以外、話す人いないんだよね。


朝助けてくれたあの特別科だっけ?
その子たちもいないし。


ちょっとは自分で話しかけてみようかな?