あたしが不思議な顔をしてるのを見て、悟ったのかさくらは話し始めた。
「うちとあいつは幼馴染なんよ。家が隣で、昔っからの付き合いだったから、もう身内同然なんよ。
あいつ、ホンマはいいやつなんねん。
ムカついたのはすんごい理解してる。けど許してやってや。
ホンマにごめんっ!!」
あたしに頭を下げるさくら。
確かにムカついたよ?
だけど、それはその時だけだったし、そんなに気にしてない。
しかも、朝助けてくれたし、悪い人には見えなかったんだよね。
「いいよ、全然気にしてないし!」
しかも、さくらが幼馴染みなら尚更だな、うん。
「よかった~…。
そういや、次、移動教室やで?
よかったら一緒に行かへん?」
「うんっ!」
さくらはニコッとほほえんだ。
かわいい……!
あたし達は教室を後にして、次の全校集会がある体育館を目指した。
途中でさくらは色んな話をしてくれたんだ。
学校のこととか、寮のこととか。
もちろん、何故さくらが関西弁なのかも聞いたよ?
そしたら、
「中2くらいかな?
そんときくらいから、お笑いにはまり出してDVDとか見てるうちになってもうた
。笑」
って。
よっぽどDVD見たんだろうな……。(笑)

