笹原…もとい雪の野郎が… 鈴音にキスしやがったように見えた。 そのとき、俺の中で、何かが崩れるような音がした。 雪の横顔は、俺を見て、笑ってるような気がしたが、確かめようともしないで、廊下を走っていった。 俺の頬を、暑いものが伝っていった。