「ごめんね

もう君からは何も貰えない

もう何も奪えない

ごめんね
ごめんね

許してね…」


俺の耳元でそう囁いた花は、固まった俺とキラキラする雫を残して走り去った


母親の香水とは違う、控えめな優しい香りがした