そして昼休み。



俺はさっそく雅に話しかけた。



「おい雅」



「何?」



「嫌がらせの犯人突き止めるから一緒に来い」



「でもどうやって?」



「それは優と安藤奈々が来たら説明するからとにかく来いよ」



俺はのろのろ歩く雅を引っ張って歩いた。



「あ、ちょっと葵君早いよ…!!」



「優を待たせてるんだ。さっさと歩けよ」



「だからって女の子にちょっとは気を使いなさいよねー」



「今はそんな事言ってる場合かよ」



俺たちは下駄箱について待ちくたびれた優が、



腕を組んで待っていた。



「おせぇぞー」



「雅こっちこっちー」