ふぅ…何とかごまかせた…



「いえ…」



あたしはちょっと笑顔を見せて言った。



「あ、これから葵とご飯食べてくるね♪じゃ♪」



結衣さんはご機嫌に去っていった。



あたしも葵君とご飯食べたかったのになぁ…



葵君には結衣さんがいるもんね…



好きだけど好きになれないのか…



諦めるしかないのかな…



あたしは落ち込みながら教室にいる奈々の元へ帰った。




「あ、雅!どうだった!?」



「いろいろ聞かれたけどごまかしといた…ww」



「葵君結衣ちゃんとご飯食べに行っちゃったよ?



まあ葵君は嫌そうな顔してたけど…ww」



「やっぱり?」



そうだと思った。葵君は元々好きじゃないんだしね…