優君は寝ていたのかようやく起きてあたしを見た。




「あ、やっと出てきた。今からどこ行くんだよ」




「どこって聡んち…」




「悪いことは言わない。行くな」




またその話か…




優君には悪いけどあたしには聡しかいない。




あたしは優君の手を振り払った。




「なんなの昨日から!彼氏の悪口言うのは許さないって言ったじゃん!それに大きなお世話!ほっといて!」




あたしはイライラしながら走って聡の家に向かった。




もう信じられない!優君はいい人だって思ってたのに。




イライラしている中、あっという間に聡の家についた。




―――…ガチャ…




「おお奈々よく来たな。入れよ。」




「お邪魔します♪」




あたしが玄関に入るとなにやら女物の靴が数個置かれていた。




「ねぇこの靴って…」