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あたしは葵君を連れて屋上にたどり着いた。
「おいなんなんだよ一体…」
「葵君やっぱり何か隠してるでしょ!何で土日連絡くれないのよ。浮気でもしてんの!?」
言い方はきついけどこれも葵君から本当のことを聞き出すため。
「は?なんでそうなる。浮気なんかするわけねぇだろ。バイトで疲れてるから寝かせてほしいだけだし。
あ、あと俺しばらくバイトに集中したいから俺ら少し距離取ろうぜ」
はぁ!?なにそれ意味わかんない!
何も話してくれないで距離取ろうって意味わかんない!
こっちはせっかく心配してんのに信じられない!
もうしらない!
「もういい!やっぱやましいことでもあるんだ。葵君なんか大っ嫌い!!!!」
あたしは思わず叫んで走って出て行ってしまった。
感情に任せてあんなこと言っちゃった…
このままじゃいけないってことくらいわかってる…

