「え!?雅の元彼なの!?ちっとも知らなかった…でも確かにサイテーだけど




あの時ハンカチを拾ってくれたあの優しさは本物なような気がした。




ほんとは優しい気持ちを持っているのかもしれないよ。」




結衣の言葉とは思えないセリフを聞いてしまった。




いつもなら結衣は絶対あたしにものにしてやるわ!とか言ってそうなのに。




結衣のやつあれから本当に反省してたんだな…雅の影響なのか?




「まさか絶対脅して無理やり彼女にさせてるにきまってる。あんな奴やめとけよ」




「とにかく雅を説得するわよ!隼人君と雅を引き離さないと!!」




雅は燃えるような言葉で言った。




なんか一瞬結衣が燃えたように見えたのは気のせいだろうか。




「気合入りすぎだろ。つか周りに聞こえるっつの。」




「昼放課またここに集合ね。来なかったら死刑だから!」




そう言って結衣は教室に戻っていった。




だから気合入りすぎだっつの…




そう思いながら俺は教室に入った。