「関係あるわよ!だってあたしは隼人君が……」




結衣は顔を赤くして下を向いた。




俺は結衣の様子を見て一瞬で分かった。




「何?あいつが好きなの?どうせまた汚ねぇ真似して手に入れるつもりだろ」




結衣の事だから絶対お金で隼人を手に入れようとしてるに決まってる。




「ちがうわよ!今度は本気よ!けど隼人君人気で雅とばっかり話してるからなかなか話しかけにくくて……




好きになったきっかけは隼人君が転校してきた日にハンカチ拾ってもらった時に……」




結衣はさらに顔を赤くさせて言った。




男に積極的な結衣が恥ずかしがるなんて珍しい。




これは本気で隼人が好きなんだな…



けど隼人は人の思いを踏みにじるようなサイテー男だ。




結衣だって適当にもて遊ぶに決まってる。




「やめとけ。表の顔はあんなんだけどサイテー男だから。」




「何で葵が知ってんの?」




俺は雅の過去の事や隼人が元彼だと言う事もすべて結衣に話した。