「悪いけどあたし葵君が好きだから。今は葵君しか考えられない。




だからごめん。隼人とは付き合えない。もうあたしに付きまとわないで」




よし言えた!捕まる前にさっさと退散しよう…




あたしは屋上を出ようとしたがやっぱり隼人に腕をつかまれてしまった。




「なんでだよ。俺様がこんなに雅を愛してるのに。




俺あれから彼女に振られてさ、やっぱ雅しかいないって思えるんだぞ。




雅のためにモデルになってここまで来たのに嫌とは言わせねぇぞ。」




どうしよう…身動き取れない…




捕まれている腕の中から気持ち悪い感触が伝わってくる。




やっぱりあたし葵君じゃないとやだ!




ええいもうどうにでもなれ!




強行突破だー!




あたしは力いっぱい振り払おうとした。




「離してよ…!」




しかし隼人は離そうとせず、それどころかあたしを押し倒そうとしている。