【雅side】
あれから一か月がたち、梅雨の季節がやってきた。




あたしと葵君はあれからほとんど喋ることはなかった。




これでいいんだ。




あたしが葵君に近づいたら葵君が不幸になってしまう。




それに奈々だって何されるか分からない。




これも葵君の幸せの為。




ごめんね葵君。




でもここ1か月間葵君を忘れられなかった。




忘れようとしても無理だった。




何故ならあたしはまだ葵君が好きだから。




でもあたしは葵君を好きになっちゃいけないんだ。




葵君を忘れてしまいたいのにどうしても忘れられない。




どうしたらいいの……