「誰かぁ!?き、救急車!!救急車ぁっ!!おかーさん!!いやー!!」


「痛ぇ………痛ぇよ…痛ぇよ……」

「アキちゃん!!動いてよお!?ねぇ早く逃げなきゃ!!」



……………ナニコレ?


目の前に広がる光景。人が倒れている。1人じゃない。大勢だ。大勢………

あの人は脇腹がぱっくり割れてる。あの子は鼻から上の頭が無い。あのサラリーマンは胸に大きな穴が空いてる………


なんだかよく分かんないけど、死んでるのは確実だ。


うえっ。死ぬのってあんなにグロいんだ。嫌だねったく……あーあー、ほら、そこのオバサン、オッサン死んでるから諦めて早く逃げなって…………あ、死んだ。ナンマイダーナンマイダー。


…………ナニコレ。


なんか僕の周り、汚いんですけど。朝の駅のホームで悪酔いしたサラリーマンがヤッチャッタ的に汚れてるよ。

上品に言えば吐瀉物。下品に言えばゲ○だ。それが僕の周辺に撒き散らされている。きったねーな!ったく……あーまた増えた。ん?僕の周辺以外汚れてない?…………てことは、あれか。僕か。僕がげろったのか。うわーサイアク!!