not ANGEL but BENUS

すっと喉につっかえていたモノがなくなった。


身体の震えが、ピタリと止まった。



成程、成程。そりゃ、チキンになる訳だ。




ボクが、「オレ」が怖いのは、何てことはない。


流流流だ。流流流が怖いのだ。

流流流を怖がっているボクが怖いのだ。鳥肌が立つ。
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たったナイフ一本で銃で武装し・・・・・・・・・・・・・・
た集団に突っ込む馬鹿が、恐怖
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でなくて何なのだ?




ボクは構えた。流流流が突っ込むであろうポイントに銃口を向ける。





そしてボクは

「ふざけんな世界!!バッキャローが!!」




引き金を弾いた。