「あたっ…いったぁ…」

螺旋階段を早足で降りる私は
下から三段目、後少しのところで
滑って転げ落ちた。

急いで立ち上がって
階段の左側の扉を開け
我が家のリビングに入る

カッターシャツ
スカート
リボン
カーディガン

と、スカートを2つ折り曲げて
制服を着る。

「やばっ、時間ない!!」

タイミングよく
チン
と音を立てて焼きあがった食パンを
手でパン掴み口にくわえ
片手で廊下に置いてあるスクールバックを取り、乱雑に脱ぎ捨ててあるローファーを急いで履いた。

「いってきまーふぅー!」