その夜は、俊哉はあたしの隣で眠らなかった。 リビングの狭いソファで一人、夜を過ごした。 あたしはいつも通り二階のベッドで眠る。 ・・・昨日と同じだ。 昨日と同じ、隣に俊哉がいない。 眠れなかった。 ちょっと言い過ぎたかな、と反省していた。 俊哉にだって言い分はあるのに。 でも・・・“ごめん”なんて言えないよ・・・。 深いため息が何度も口から溢れてしまう。 心がムズムズして、ムカムカして眠れなかったので、水を飲もうと一階に降りた。