・・・全てわかってしまった。


知りたくなかった。


だって、こんなのあんまりだよ。


残酷すぎる。


5年前から見る、あの夢。


ランドセルを背負った少女は・・・





あれは、小学生のときのあたしだ。


間違いない。


今までどうして気がつかなかったの?


初めはかかっていた靄も、いつの間にか消えていたのに。


あんな子知らないって思ってた。信じ込んでいた。


記憶の中にいる幼い頃のあたしじゃない、そう思っていた。


それが、どうして急に気づくの?


今更だよ。




でも、未だにわからないことがある。


夢の少女があたしならば、夢の母親は必然的にあたしのママになる。


確かに、ママに似ている気がしないでもない。


・・・そうなると残る謎がひとつ。


プリンを差し出す男の人は・・・誰?