あれは俊哉なの?
・・・まさか。
そんなのありえない。
だって、だって・・・
思わず身震いしてしまう。
わかってしまったから。
今ので、ほとんどの謎が解けてしまったから。
・・・あれは、炎だ・・・。
あのオレンジは炎なんだ。
そして少女は車に乗っていた。
少し大きめのワゴン車。
その後ろの席に、少女と男が座って、運転席に男性、助手席には女性が座っていたんだ。
そして、あれは事故か何か・・・?
窓ガラスを割り、少女を助け出した2人の男は消防隊員。
少女を助け出した時点で、炎はものすごいスピードで増して行ったのだろうか。
奥で助けを待つ男と、男性、女性を助け出す前に車が・・・
・・・違う。
あたしじゃない。あたしは何も知らない。
まさか、あたしが・・・
違う、違うよ。あたしじゃないよ。そんなの記憶にない。知らない。
「いやぁっ!!・・・違うのっ。だから助けて、俊哉ぁっ!!」
あたしは今ここにいない俊哉の名前を呼び続けた。
隣であたしを抱きしめる看護師さんなんか、どうでもいいと。
俊哉に抱きしめて欲しい。
俊哉。
あたしを助けて・・・。

