「いやぁっ!!!」
あたしは力の限り叫び、体を起こした。
背中が、体が痛む。
その声を聞いたのか、優しそうな年配看護師が病室に入ってきて、あたしを抱きしめる。
「渡瀬さん?!・・・大丈夫よ、大丈夫。深呼吸して。」
言われるがままに、深呼吸をひとつ、ふたつ。
はぁはぁ、と荒くなっている息。
・・・違う。
誰か、違うと言って。
あたしは今見たばかりの残像を、脳内から消し去りたいと強く思った。
しかし、それはできなかった。
しっかりと刻まれてしまった残像。
瞳を閉じれば、すぐに男たちの顔が鮮明に見える。
もうやめて・・・。
あたしが何をしたっていうの?
どうしてあたしがこんな悲惨な、残酷な残像を見なくちゃいけないの?
━━━━最後に男性はこう呟いたのだ。
“・・・ごめんな。”
・・・その一言は、あたしが刺される前に聞いた声と、酷似していた。

