結局この日だけということで、俊哉はあたしの家に泊まることになった。 幼なじみとは言え俊哉と会うのは5年ぶりだし、はっきり言って警戒心があった。 でも5年前と変わらない、あたしの大好きな俊哉だって自分に言い聞かせる。 大丈夫。だって俊哉だもん。 ちょうどその時、俊哉がお風呂から上がってきた。 「あ、俊哉!俊哉は二階の部屋使って。」 「んー。」 「あたしは一階を使うから・・・ね?」 あたしが食器を洗いながらためらいがちに言うと、俊哉は口元に笑みを浮かべあたしに近づいてくる。 「な、何?」