「はぁっ!?ちょっと俊哉!さっきから何変なことばかり言ってんの?」
「あ゛?あぁ・・・覚えてたんだ、さっきの。」
「覚えてるもなにも突然あんなことされたら、覚えたくなくても記憶に残るでしょうが!!」
あんなこと、とは言うまでもないが、キスのことだ。
「ふーん・・・。そんなに良かったか?俺とのキス。」
///!!
「んな訳ないでしょ、バカ―っ!!!」
あたしは俊哉の顔めがけて右ストレートをお見舞いする。
それを俊哉は左手で必死に止めた。
「やめろよ!冗談だって。危ないだろ。」
「あんたが変なこと言うからでしょ!」
あたしは荒くなった息を抑えて、腕を下ろす。
本当にもう、これだから俊哉は面倒くさい。

