あの時からもう10年もの歳月が経った。




この10年間色々な事があってその1つ1つがきっと僕にとって全部大切な物になっている。




でも僕は今日から新しい1歩を踏み出す。




これからの幸せのために。




季節は春で窓の外からは満開の桜の木がいくつも見えた。




その景色にはなぜかあの時と同じような暖かさ、安心感が感じられた。




それを感じつつ支度を終え式場に向かった。




今日は僕が主役だ。気合いいれて行こう。




緩やかな時間と共に式は終わり、その日の夜。




僕はまた一緒にオリオン座を見ていた。




あの時と同じように。