***


「よし!」



できた!!


喜人さんはもう少し休むと言って部屋に行っちゃったから、チョコを持って部屋に行った。



「喜人さん…?できたよ…って」



喜人さんはすーすーと寝息をたてて寝ていた。



「喜人さーん。できたよー」



…反応なし。



ちょうど顔がこっちを向いてたので、頬をつんとしてみた。



でも起きない。



「眠りの王子…」



眠り姫ならぬ、眠りの王子だ。


キスしたい…。



純粋にそう思った。



まあさっきも気づかなかったし、あと1回くらいなら…。



そう思って唇に触れた。