「遠慮してる?それとも俺にチョコ作る気はなかった?」



そう言ってる喜人さんはニヤニヤしてる。



「そんなことないっ!!」



「別に俺ん家の材料だからとかじゃなくて、俺は“沙弥の”が食いたいんだ。
ま、“沙弥を”食べてもいいけどな」



「作る作る作りますー!!!」



こうして、私は喜人さんへのチョコ作りにとりかかった。