「待って」 萩原さんがストップをかけた。 「沙弥さぁ…。いつまで俺のこと“萩原さん”って呼ぶの?」 「あ…」 そういえばそうだ。 「名前呼んで?」 は、恥ずかしいよ…。 でも萩原さんはやっぱりエスパーだった。 「呼ばなかったら…」 その瞬間、萩原さんの顔が私の首に埋まった。 「え、ちょっ、萩原さん!?」 私が萩原さんと言った瞬間首にチクッと痛みが走った。