「もらうだけで作らなくていいしさ」 「そうなんだ」 「何?あんたくれる人いないの?」 「義理で、五人」 「ふーん」 私の席は優の前。 「あまったらあげるよ」 と優の頭をポンと叩くと私は席についた。 先生が席につけーと言う。 先生の長い話で、学校が始まる。 『朝の会』ってやつ。 私は理数系は酷い程の成績だが、文学系はそこそこ。 国語らへんは何故か成績がいい。 …数学は酷すぎるけどね