フルスイング【危険】


「かわいい水越の目で風間の目を見つめながら、進路調査一緒に書こっかってもじもじしながら…」


さっきの反撃とばかりに先生はまた勝手なことを言い始めた。
お互いにゆっくり椅子から立ち上がり、じりじりと間合いを計る。
私が両手をわさわささせていることに警戒して、先生は書類を持つ両手で胸を隠した。
私は目線を先生の下半身にやる。


「先生ってお尻大きくて柔らかそうですよね、揉んだらもっと大きくなりますかね?」


「水越…お前がそんな変態だったなんて私は悲しいぞ…」


「机の上でいいですよね?」


「いや、ちゃんと目を見て」


「へえ…お尻の次は」


「待て待て!これは本当に直接渡さなきゃだめなの!」


先生が胸とお尻を両方隠しながら、怯えて言う。
そこに全く悪意は無さそうだった。


「マジですか、先生」


「マジだから、まずその両手を引っ込めろセクハラ魔」


私は観念して両手を引っ込め席に座った。