「とにかくこれ、風間に渡しておいてくれ。あいつ昨日休んだから、進路調査の紙だ。」 「はい、分かりました」 あっさり承諾した私に念を押すように先生が付け加える。 「ただし机に置いておくだけとかはなしな」 ぎくっ。 完全にそうするつもりだったので、焦る。