フルスイング【危険】

「うぅ…水越に汚された…もうお嫁に行けない…」


「もう結婚してるじゃないですか、あとこんな時だけ急に女らしくなるのやめてください」


「ちょっと待て、それじゃ私が普段女らしくないみたいじゃないか」


「どちらかと言うとハードボイルドって感じですね」


「何だよそれ…ったく、」


先生は立ち上がり服を軽く払うと、椅子にどしりと座って片手で本日2本目のタバコに火をつける。
ハードボイルドだ…というよりおっさんみたいだなと思いながら見ていると、私の前にまたさっきの紙を差しだした。