フルスイング【危険】

しかし、


「は、はぁ…いましたっけに」


私はわざと白々しく答えた。

風間?なにそれ美味しいのくらいに知らないことを装って。
だけど動揺し過ぎて語尾を噛んでしまった。

こんなことを沢井先生が見逃すわけがない。

改めて先生の顔を見ると、まりもっ●りみたいな目でなるほどねぇとか言っている。
教師のする表情じゃない。


「それじゃこれは恋するラブリー水越に届けてもらおうか」


「やめてください!違いますってば」


「ほう、ワタシの勘違いですかに?」


「だあああ!もうー!」


先生の後ろに回り込み、後ろから口をふさぐ。