「おー、ジュリじゃないか!」
「あぁ。久しいな。皆。」
騎士団の叙任式以来かか。懐かしいというかなんというか。
私と同時期に入った新顔もいるし、父上の代から仕えている、古株もいる。
「そちらの方は。」
「申し遅れました。私、ジュリエッタ様の執事となりました。セイルと申します。姓は、ございません。」
「ふーん。セイルか。俺は副団長のカイルだ。よろしくな。」
手を差し出すのを見て、セイルが少し不思議そうな顔をして、私が手を握るように指示をする。
「握手、ってやつですか?」
「そうだ。」
私たちの会話に騎士達がびっくりする。
「で、ジュリ、殿下は結局、潜入捜査するのか?」
「知ってたならなぜ止めなかったんだ、カイル。私は普段ここにいないのだから、殿下の奇行は、お前に託したろう。」
「いや、面白そうだったから。つい。」
ついで済ますあたり、緩すぎる。


