午前0時に口づけを


「セイル、いるか?」

「ここにおります。お嬢様。」

「ローリエの間に行く。着いてこい。」

ローリエの間は、フランシス王太子殿下つきのローリエ騎士団の詰所でもあり、殿下と、騎士達の交流の場でもあり、私の兄妹達がいるところ。

「御意。」

歩くこと、数分。

「ここだ。」

「私は、どちらに控えておればよろしいでしょうか。」

「いや、ローリエの間には、貴族は入らない。かしこまる必要はないから、着いてこい。」

幼い私は、たまにロンドンに来て、パーティーに行く父上について来ては、ここに預けられていたんだ。

「御意。」

扉を開けると、そこには

剣術の稽古中の騎士達がいた。

「また稽古してるの?」