「私の家には使用人がおりませんので…」
「ならばここから連れて行けばいい。変装もちゃんとするから、な。」
変装って言っても、こんな、顔のいい人、目立つに決まってる。
もっと目立たない顔なら変装も役に立つのに。
「へ、陛下には、お話しされたのですか?」
「父上は、いいって言ったぞ?放任主義だしな。」
うわ…最悪。普段なら敬愛すべき王だけどこの場合は嫌だ
最悪だ。
むしろ敬遠する。
とは言えずに
「御意。」
と答えるしかない。
「ならば、今から準備をしなくてはな!庶民の服は持っているぞ!」
変装、と言っても何に変装してもらえばいいのか...。
仮にも一国の王太子。下手なことはさせられない。
「ジュリ。お前には執事はいるのか?」
執事はレッドがいる。
どうしようか。
「おります。」
「ならば俺はどうしようか。」


