午前0時に口づけを


レッドは白々しく答えるが、何と無く完璧そうで、イラつく。

馬に乗っていくわけにもいかないので、馬車に乗る。馬に乗るのは騎士の格好の時のみだ。

「伯爵、出発しますよ。」

「あぁ、出してくれ。」

今回はまず、陛下のもとへ顔を出し、仕事の内容を聞いた後、王子殿下のところへと行かなければならない。

若干、面倒だとは言えない。

しばらく揺られているうちに、眠くなって来てしまう。

そのまま、私は眠っていたらしい。

セイルの声で私は目覚めたようだ。

「お嬢様。大丈夫ですか?」

「あぁ。問題ない。着いたのか?」

「はい。」

降りて、馬車を顔なじみの王宮の御者に頼んで、私はセイルとともに奥へと歩いていく。

「ジュリエッタ・バルニエールただいま参上いたしました。」

「この度、そちを呼んだのは、5大貴族である、アルドゥアン子爵家のことだ。」

「アルドゥアン子爵…ですか?」