午前0時に口づけを


そんな当たり前の動作をじっくり、レッドが見る。

「そーいうのって、普通は俺がやるのか?」

「ん?あぁ、一応そうだが、一通りのことは自分でしなくてはならないと、両親に言われて来たからな…」

「料理はできないのにか?」

料理は別だといい、私は歩き出す。

料理もやっていたにはやっていたが、全く目が出なかった…とは……言えない。

バカにされるに決まってる。

「料理っつーか、紅茶も入れられないんだもんな。」

「うるさい。他のものなら得意だ。勉学を筆頭に料理以外なら大抵できる。」

「裁縫もか?」

「ふんっ、私を軽く見るな。裁縫はセレナの次にうまかったぞ。」

セレナは本当になんでもできたが……。

勉強も、料理も、裁縫も、完璧すぎた。

「まぁ、いい。これから先はきちんと執事らしく振る舞えよ。セイル?」

「御意。」