「んーっ、太陽が眩しいな。」
「どこの寝坊助のセリフだ?レッド。」
セイルこと悪魔のレッドがやっと起きてくる。
「俺は眠ってねーよ。ただ、朝日に浴びると、力が弱まって何にもできなくなるから、仕方なくこもってたんだ。」
「今も朝だが?」
「日が登り切っちまえばなんとかなるんだよ。」
つまり、日の出が無理ということだろうか。
「日の出が無理ということか。」
「まぁ、そーだな。」
その言葉に頷きつつ、私は紅茶を口に運ぶ。
うん、
「まずい。」
「自分でいれたんじゃねーのか」
はい、その通りです。
「口直しの紅茶、いるか?」
「!べ、別に飲めればいいから大丈夫だ。」
「強がってんなって。」
そのレッドの言葉にしぶしぶうなずく。
本当は頼みたくはないけど…
紅茶を入れるのは大の苦手なのだ。
「御意、」