パーティも、終わり、落ちついた頃。
私はただ、書類にサインして行く日々に休止符を打った。
正確にいえば打たれた。
「バルニエール伯爵、お手紙です。」
「あぁ、ありがとう。」
それは、招待状のようだった。
「ジュリ、手紙かい?」
「えぇ。」
私は、伯父様に返事をする。
その招待状を
伯父様は指差した。
「開けてみなさい。」
私は、とりあえず開けて見る。
それは、王家からの手紙だった。
[君は知らない秘密だが、君が伯爵家の当主となった今、話すべきことがある。この手紙がついてから4日後の、6月10日に、王宮まで来るように。]
うわ。面倒。
だけど、行かなきゃいけないよね……。