午前0時に口づけを



「通り過ぎの軍人かな★」

ココは、私の家の敷地。

もしかして、私の大声が聞こえたのかな・・・?

助けに来てくれたのかな?

「俺、丸腰の人間襲えないんだよね。君たちが武器を持っててくれて助かったよ。遠慮なく斬れるからね。」

ニヤッと笑う彼は綺麗で、でも、恐ろしかった。

彼は、5分もたたない間に、残り3人まで追い詰めた。

「さて、リーダーは誰かな。」

「あんだと?!」

「俺は、3人だけ見逃してあげようかと思っただけだけど、やーめた。」

彼はニコニコ笑ってる。かえり血でべとべとなのに・・・。

その血は、彼をより一層綺麗に見せた。

彼は一気に、2本の剣を持った。さっきまで1本だったのに・・・?

「さ、早く終わらせようか。ねぇ、お嬢さん?」

私はただコクリと頷いた。

「お嬢さん、目、つぶっててもらっていい?」

私はまた、ただ頷いただけだった。

肉を切る音だけが聞こえる。

「終わったよ。大丈夫?お嬢さん。」

私は恐る恐る、目を開けると、美青年が立っていた。


「威勢がいいのもいいけど、ほどほどにしないと、さっきみたいなやつがいるからね?」

「ぁ、助けていただいてありがとう。私は、ジュリエッタ・バルニエール。」

「俺は、ミシェル。名前以外は勘弁して。」

聞かれたらまずいのかしら?