午前0時に口づけを


葬儀は終わり、みんな帰り始める。

「ジュリエッタ、」

「シリル。どうしたの?」


「風も出てきた。家の中に入らないか?」

私はそっと頷く。

「でも、ゴメン、私、もう少しお父様たちといたくて。」

「早く戻ってこい。」

「うん。」

私はお墓を眺めていた。

ただ黙って。

「・・・フレッド、ごめんなさい。あなたに姉らしいこと何もできなかったわ。私、フレッドのこと大好きだったのよ・・・?」

フレッドのお墓に、そっと彼が大好きだった、紅茶を置く。

「もう、飲んじゃダメなんて言わないわ。私の分も残しなさいなんて怒らないわ・・・。」

私はいつの間にか出ていた涙をぬぐった。

やっぱり一人だと、油断するのかな・・・。


「家族とのお別れはすんだかい?お嬢ちゃん。」

私の周りには15人もの男がいた。

!!前、シェーンフィルダー家を襲ったやつ!!

何で今出てくるの??

「シェーンフィルダー家の前に、お嬢ちゃんたち、バルニエール家をつぶしちゃおうと思ってね。」

剣は今もってない・・・。

どどど。。。どうしよう!!

レッド、どうにかできないの?!

<どうにかって、でででできねーよ!!>

「覚悟しな。」